膝の痛みの原因とジャンパー膝

ジャンパー膝

ジャンパー膝とは、

名前の通りバスケットやバレーボールなどの
ジャンプや着地動作の多い競技や

サッカーのキックなどの、急に走り出したりする
ダッシュの動作によって起こる膝のスポーツ障害です。

バレーボール選手には特に多く、
バレーボールナショナルチームのメディカルチェックにて、
108名中35名が痛みを訴えています。

起こりやすい年齢は、12〜20歳。
特に10代の男性に多いようです。

原因の一つとして、大腿四頭筋の柔軟性低下があります。

特に成長期の選手は、骨の成長が早く、筋肉が
それに追いつけないので筋肉が硬い状態のままになります。

結果、そのストレスが膝蓋骨周辺に蓄積して
慢性・疲労障害として発生します。

ジャンプ、ダッシュなど膝関節の屈伸の動作を
頻繁に、また長時間行う時に、

膝伸展機構(大腿四頭筋が引っ張られることで
膝蓋骨膝蓋腱、脛骨結節にまで牽引力が加わる)

に過度な牽引力が繰り返し加わるので、
膝蓋骨の周辺に微細損傷を引き起こします。

症状としては、

運動時に膝前面の疼痛と圧痛、局所の膨張、
熱感を伴います。

実際には、腹ばいにして膝を曲げたようとすると、
太腿の前が突っ張るような疼痛が起きます。

そして一般的にはその痛みを逃れようとするために、
お尻が上がる現象がみられます。

ジャンパー膝には左右差はないのですが、
疼痛を訴える選手の3分の1は両側です。

そのため、片側にだけ痛みを感じた場合でも、
反対側への注意がとても重要となります。

それでは治療法としてはどのようなことがあるのでしょうか?

具体的にあげてみます。

疼痛の程度によって違いがありますが、4段階に分かれます。

まず、運動後に疼痛があるときには、
大腿前面のストレッチと局所の練習後の
アイシングを徹底します。

運動前後の時には、
ストレッチとアイシングに加え、ジャンプをしないことや、
膝と股関節を中心とした運動療法が効果的です。

(この運動療法は今後このサイトに
具体的に更新していきます。)

運動に支障をきたすほどの疼痛のときには、
長期の運動休止と下肢の筋肉のバランスを
改善するためのストレッチが必要です。

トレーニングは、疼痛がある間はやめておきましょう。

そして、断裂の時は縫合手術が必要になります。

では、ジャンパー膝になった人たちはどのような経過を
たどったのでしょう?

次では実際の体験談を紹介します。
ジャンパー膝の実際例に進む。

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完治後も、私が続けている膝痛解消法